受検者状況
受検生総数(出願者ー当日欠席者) | 実倍率(受検生総数/定員) | ||
相模原中等 | 男子 | 534名 | 6.68 |
女子 | 567名 | 7.09 | |
平塚中等 | 男子 | 399名 | 4.99 |
女子 | 423名 | 5.29 |
適性検査分析
標準レベル。昨年度と比べると易しくなった。ただし、簡単になったからといって、合格しやすくなったわけではない。緊張感のある入試会場のなかで、一問一問を正確に解き切るだけの力が必要であった。適性Ⅰはおおむね基礎学力を問われる問題が目立つ。ただし、問2(2)のような少し複雑な計算が絡んでくる問題や、問4(2)イのような難問も混在している。その他の問題(問3の記述を含む)で満点を狙って、点数を貯金しておかないといけない。
適性Ⅱは標準~やや難が満遍なく含まれている。問1は毎年変わらず出題されているので失点は防ぎたい。「形式が変わった」と思われるかもしれないが、本質や核心部分は例年と変わりはない。きちんと設問の条件や課題文の意図していることを理解できれば容易であったであろう。問2から問4は一部の難問を除き、問われている内容は難しくはないが、問題の見た目に慄いた受検生も多かったのではなかろうか。
設問別難易
あくまで難易度は、大人目線ではなく、小学校6年生が試検会場でとれるかどうかを客観的に考察したものです。適性Ⅰ
[問1]文系
(1)易 30点
(2)ア:易 10点 イ:易 30点
(1)正誤判定問題。選択肢も少なく、該当箇所もすぐに見つかるので、即答し時間を節約したい。(2)ア 該当箇所はすぐに見つかる。 イも該当箇所はすぐに見つかるが、どこまで要約するか迷った受検生もいたはずだ。
[問2]文系
(1)易 30点
(2)標準 20点
(1)資料と整合すれば容易に正解にたどりつける。ここも時間を節約したい。(2)資料から単位量あたりの大きさを求め、条件にあるように計算をすればよいだけなのだが、なんせ資料や条件が複雑に入り組んでいるので、一つずつ手順を踏んで計算していかないと狂ってしまう。
[問3]文系
(1)易 20点
(2)ア:易 20点 イ:標準 40点
(1)基本的な割合の問題。絶対に落としてはいけない。(2)ア 基本的な割合の問題。絶対に落としてはいけない。 イ 久々の(2年ぶりの)作文以外の記述問題である。ただ記述といっても、単純な計算の結果を用いて説明するだけである。
[問4]理系
(1)標準 20点
(2)ア:標準 20点 イ:難 40点
(1)サイコロ展開図の典型的な問題。しかし、選択肢が多いので、完答するのが難しかった人もいるのではないだろうか。(2)アは標準レベルだが、ぜひ取りたい。イは捨てても合否には影響がないだろう。
適性Ⅱ
[問1]文系
(1)標準 20点
(2)標準 60点
(1)「バリア」という言葉が何回もでてきており、そもそも「バリア」とは何かを理解し、それぞれの選択肢がどの「バリア」や「バリアフリー」に属するのかを慎重に正誤判定する必要がある。(2)今年は自分の経験から書く記述問題である。さらに、テーマ自体が抽象的だったので、余計に記述に時間を要したのかもしれない。
[問2]推理系・理系
(1)やや難 30点
(2)やや難 40点
大方の塾が標準レベルと判定しているであろうが、図のインパクトの強さはもちろんのことながら、(1)は条件を読み落としたり、最後の1本を足し忘れたりする受検生も多くいたと想定してやや難とした。(2)は問われている内容を理解すれば複雑な計算がないので、カウントミスさえしなければ解を導き出せたはずだが、問われている内容を理解するまでの時間も考えると、やや難とした。
[問3]推理系・理系
(1)標準 20点
(2)ア:標準 30点 イ:標準 20点
県立中等入試で初めての水溶液単元からの出題である。もちろん水溶液に関する知識が無くても話文や表がリードしてくれるので問題ない。今回は水溶液を推理していく問題だが、推理していくうちに混乱た受検生も多くいたはずだが、表にまとめるなり、条件を書きだすなりして冷静に判定していけば、そこまで難しくはない。
[問4]理系
(1)やや難 40点
(2)難 40点
(1)雑にやるのではなく、一つひとつ条件にそって番号を追いかけていけば正解にたどり着けたはず。だが、当日の緊張感を加味すると、やや難しいと言える。(2)これはできなくてもよい。合否には影響しないし、これから受検を考えている人は、この問題の正解に拘るのではなく、これ以外の問題でミスしないことに注力してほしい。
グループ活動
司会と書記を決めてはいけない方針に変わり、そのことが問題用紙に記載されるようになっている。話し合いのテーマ「みんなが輝く学校」や「みんなが笑顔になる学校」と抽象的なテーマで、司会も書記がないのでは、まとめるのには辛かったのではないだろうか。テーマの難易度としては標準~やや難