2021年適性検査
受検者状況
受検生総数(出願者ー当日欠席者) | 実倍率(受検生総数/定員) | ||
相模原中等 | 男子 | 531名 | 6.64 |
女子 | 543名 | 6.79 | |
平塚中等 | 男子 | 421名 | 5.26 |
女子 | 463名 | 5.79 |
適性検査分析
標準レベル。昨年度と同等レベル。解きやすい問題と解きにくい問題がはっきり分かれていた。場合の数やギアの問題、図形など、とりわけ算数・理系分野が多かった。そのなかでも図形問題(適性Ⅰ問 と適性Ⅱ問 )はひっかけも多く、難易度が高めの問題と言える。受検生は時間が足りなくなる心配よりも、どの問題をしっかり取って、どの問題をきっぱり捨てるのか、といった取捨選択を強いられたであろう。設問別難易
あくまで難易度は、大人目線ではなく、小学校6年生が試検会場でとれるかどうかを客観的に考察したものです。適性Ⅰ
[問1]文系
(1)易 30点
(2)ア:易 20点 イ:易 20点
(1)正誤判定問題。選択肢も少なく、該当箇所もすぐに見つかるので、即答し時間を節約したい。(2)ア 該当箇所はすぐに見つかる。 イも該当箇所はすぐに見つかるが、どこまで要約するか迷った受検生もいたはずだ。
[問2]理系
(1)標準 30点
(2)やや難 40点
(1)資料と整合すれば容易に正解にたどりつける。ここも時間を節約したい。(2)資料から単位量あたりの大きさを求め、条件にあるように計算をすればよいだけなのだが、なんせ資料や条件が複雑に入り組んでいるので、一つずつ手順を踏んで計算していかないと狂ってしまう。
[問3]推理系
(1)易 20点
(2)ア:易 20点 イ:標準 40点
(1)基本的な割合の問題。絶対に落としてはいけない。(2)ア 基本的な割合の問題。絶対に落としてはいけない。 イ 久々の(2年ぶりの)作文以外の記述問題である。ただ記述といっても、単純な計算の結果を用いて説明するだけである。
[問4]理系
(1)ア:易 10点 イ:難 20点
(2)ア:やや難 20点 イ:やや難 30点
(1)サイコロ展開図の典型的な問題。しかし、選択肢が多いので、完答するのが難しかった人もいるのではないだろうか。(2)アは標準レベルだが、ぜひ取りたい。イは捨てても合否には影響がないだろう。
適性Ⅱ
[問1]文系
(1)易 20点
(2)標準 60点
(1)「バリア」という言葉が何回もでてきており、そもそも「バリア」とは何かを理解し、それぞれの選択肢がどの「バリア」や「バリアフリー」に属するのかを慎重に正誤判定する必要がある。(2)今年は自分の経験から書く記述問題である。さらに、テーマ自体が抽象的だったので、余計に記述に時間を要したのかもしれない。
[問2]文系
(1)標準 30点
(2)ア:易 イ:易
大方の塾が標準レベルと判定しているであろうが、図のインパクトの強さはもちろんのことながら、(1)は条件を読み落としたり、最後の1本を足し忘れたりする受検生も多くいたと想定してやや難とした。(2)は問われている内容を理解すれば複雑な計算がないので、カウントミスさえしなければ解を導き出せたはずだが、問われている内容を理解するまでの時間も考えると、やや難とした。
[問3]理系
(1)ア:難 10点 イ:難:30
(2)標準 30点
県立中等入試で初めての水溶液単元からの出題である。もちろん水溶液に関する知識が無くても話文や表がリードしてくれるので問題ない。今回は水溶液を推理していく問題だが、推理していくうちに混乱た受検生も多くいたはずだが、表にまとめるなり、条件を書きだすなりして冷静に判定していけば、そこまで難しくはない。
[問4]理系
(1)易 20点
(2)ア:易 20点 イ:やや難40点
(1)雑にやるのではなく、一つひとつ条件にそって番号を追いかけていけば正解にたどり着けたはず。だが、当日の緊張感を加味すると、やや難しいと言える。(2)これはできなくてもよい。合否には影響しないし、これから受検を考えている人は、この問題の正解に拘るのではなく、これ以外の問題でミスしないことに注力してほしい。